「背中の痛み」と言っても、肩甲骨あたりや、みぞおち周辺の背中側など痛む場所は広範囲に及びます。背中の痛みは筋肉痛やこりなどが原因のものが多いですが、中には脊椎(背骨)や内臓の疾患によるものなど、医療機関へ行かなければいけない重大な疾患に繋がっていることがあります。
こりや筋肉痛が原因の場合
過剰な運動によって背中の筋肉が疲労し、緊張を強いられることで痛みが引き起こされます。背中に無理な力がかかる動作が負担となって急性の背部痛を招くこともあります。
また、デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいると、首や肩、背中の筋肉に緊張が続いて血行が悪くなり、老廃物質が溜まり、こりの症状が現れて痛みが生じることがあります。
そして、原因で1番多いのが姿勢の悪さからくる背中の痛み。姿勢の悪さと背中の痛みは関係ないと思うかもしれませんが、良い姿勢を保っていれば、首や背中、腰の背骨で、頭の重さをうまく分散することができるのに対し、猫背やストレートネックと呼ばれる状態の場合は、頭の重さをうまく分散できず、首や背中、腰の筋肉や筋膜に負担がかかり、こりや痛みを引き起こします。
※猫背の症状についてはこちらで詳しく説明しております。
※ストレートネックの症状についてはこちらで詳しく説明しております。
その他、脊椎圧迫骨折、頚椎椎間ヘルニア、側湾症といった背中の痛みを引き起こす疾患もあります。痛みがいつもと違う、長引くと感じたら、なるべく早く医療機関を受診しましょう。