猫背とは、猫のように背骨が丸まっている姿勢のことを指します。人の背骨は、もともと自然なS字カーブを描いていて、上から頸椎、胸椎、腰椎、仙椎に分かれています。そのうち、胸椎の背骨側が極端に丸まっているのが、猫背の状態です。自分の姿を鏡に映して見たとき、肩よりもあごが前に突き出ていたり、背中が丸まっていたりしたら猫背と言っていいでしょう。
猫背の方は、そもそも猫背が楽な姿勢になってしまっている場合があります。楽な姿勢であっても、猫背は肩こりや腰痛など様々な不調を引き起こす原因になる可能性があります。そのような症状を防止するために、ここでは猫背になってしまう原因をご説明します。
- 長時間のデスクワークやスマホ操作時の不良姿勢
デスクワークやスマホ操作時は、画面や作業時の手元が目線よりも下にある場合が多いため、気付かないうちに頭を前に出して背中が曲がった姿勢になってしまっています。この状態が長時間続くことで、猫背姿勢がクセになってしまうのです。また、集中していると前かがみの姿勢になりやすいことも猫背姿勢になる原因のひとつと言えます。
- 生活習慣での癖
普段の生活の中で身体の使い方や姿勢に偏りがあると、筋肉バランスが崩れて猫背姿勢になりやすくなります。例えば、足を組む、頬杖をつく、利き手でのみバッグを持つ、立つ時に片側に重心を置くなど。自然とこのような姿勢をしてしまっている方は要注意です。
- 筋力の低下
私たちの身体は筋肉によって支えられています。そのため、筋力が低下すると正しい姿勢を維持することが難しくなります。特にお腹の筋肉は姿勢を支える中心なので、運動不足や加齢により腹筋が低下すれば猫背姿勢になりやすくなります。
【猫背になっていないかセルフチェックしよう!】
壁に頭(後頭部)、肩(肩甲骨)、お尻、かかとをつけるように立ちます。姿勢が正しければ、背中がゆるやかなS字カーブを描いているため、腰のあたりに手のひらが入るくらいの隙間ができます。
頭が壁に付かない、あごが上がってしまう、腰が痛い、前に倒れそうになる。この中でひとつでも当てはまる項目がある方は、猫背の可能性が高いです。
猫背は肩こりや腰痛、血行不良などの症状の発生につながるので、セルフチェックで猫背かもと感じた方は、ぜひ『からだ工房本館』にご相談ください。姿勢の改善に向けてサポートいたします。